ホットマンの2017年3月期非連結決算は、売上高が200億6100万円で前期比3・8%減、営業利益は1億9100万円で同39・3%減、経常利益は2億6200万円で同31・0%減、当期純利益は8300万円で同60・8%減となった。
なお、第3四半期累計期間より非連結決算に移行したことから、セグメントの業績について、前期との比較分析は行っていない。
同社の主たる事業であるイエローハット事業では、重点販売として中長期で取り組んでいる車検・整備を中心としたカーメンテナンスの充実に加え、サービス関連商品の販売強化を図った。個人消費の低迷が長期化する中、車検・整備等のサービス販売は順調に推移したものの、昨年同様の暖冬に加え、極端な少雪が影響し、主力のスタッドレスタイヤのみならず冬季用品全般の需要が落ち込んだ。また春先まで寒い日が続いたことに伴い、夏タイヤの需要が4月にずれ込み、売り上げは低調に推移した。この結果、同事業の売上高は157億4500万円、セグメント利益は4億1800万円となった。
TSUTAYA事業では、昨年8月沖野店を退店、9月にTSUTAYA事業最大の売場面積を誇る仙台荒井店を出店した。既存店については、主力である書籍は安定的に販売できたものの、同年2月に仙台小田原店を退店し、前年度から1店舗減少したことと、大型店舗の仙台荒井店の開店費用の増加により、同事業全体の業績は低調に推移した。これにより、同事業の売上高は24億2000万円、セグメント利益は1800万円となった。
アップガレージ事業については、イエローハット事業同様、暖冬少雪の影響は受けたものの、売場の改装と買取強化に注力したことと、一昨年9月に開店したアップガレージ秋田店の軌道化により、売上高は比較的順調に推移した。この結果、同事業の売上高は9億7900万円、セグメント利益は4400万円となっている。
その他のダイソー事業とカーセブン事業に関しては、売上高は順調に推移。自遊空間事業は売上高が低調に推移した。宝くじ事業は、売上高が低調に推移したものの、高額当選が出たことにより回復傾向にある。不動産賃貸事業は順調に推移した。以上の結果、同事業の売上高は9億1600万円、セグメント利益は1億1000万円となった。
2018年3月期通期の業績予想は、売上高が201億7000万円で前期比0・5%増、営業利益が2億2000万円で同14・9%増、経常利益が2億7000万円で同2・9%増、純利益が1億3000万円で同56・3%増を見込んでいる。