住友ゴム 「エナセーブ・ネクストⅡ」に地球環境技術賞

2017年10月13日

ゴムタイムス社

 住友ゴム工業は10月13日、新材料開発技術「アドバンスド4Dナノデザイン」を採用し、ラベリング制度で最高グレード「AAA―a」を達成するとともに、耐摩耗性能を大幅に向上させたエナセーブのフラッグシップ低燃費タイヤダンロップ「エナセーブ・ネクストⅡ」が、「2017年日経地球環境技術賞」の最優秀賞を受賞したと発表した。

 同賞は温暖化防止や新エネルギーや省エネルギー、資源・物質循環、自然環境・生態系保全など、地球環境の持続可能性を確立するための技術開発や研究、調査について、独自性・将来性や実現性を総合判断し表彰されるもので、今年で27回目を迎える。

 同社独自の新材料開発技術アドバンスド4Dナノデザインは、低燃費・ウエットグリップ・耐摩耗性能という、相反性能であるタイヤの三大性能を高い次元で両立するために、大型放射光施設「SPring―8」、大強度陽子加速器施設「J-PARC」、スーパーコンピュータ「京」という世界最高レベルの先端大型研究施設の連携活用により、ナノからミクロンレベルまで、ゴムの内部構造を連続的かつ鮮明に解析し、シミュレーションすることを可能とする。

 この技術を初めて採用したエナセーブ・ネクストⅡは、ラベリング制度で転がり抵抗性能とウエットグリップ性能の最高グレードである「AAA―a」を達成し、低燃費性能とグリップ性能を高次元で維持しながら、耐摩耗性能を従来品から51%向上することに成功している。

エナセーブ・ネクストⅡ

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