ゴム関連27社の海外売上高比率 19社が前年を上回る 海外比率5割以上は13社

2018年07月26日

ゴムタイムス社

 本紙がまとめたゴム関連企業27社の2017年度海外売上高比率によると、前年度の比率を上回った企業は19社に上った。また、海外比率が5割を超えた企業は、半数近い13社。北米を中心にアジアなど新興国も好調だったことに加え、ドルやユーロなど先進国通貨が円安傾向で推移したこともゴム企業の海外売上高を下支えしたものと見られる。

 タイヤメーカーは4社とも前年実績を上回った。米国でSUV(多目的スポーツ車)用タイヤが好調で収益に貢献したことや、中国を含めたアジアでも販売を伸ばしたことによる。なお、ブリヂストンの海外売上高比率は8割を超えており、ゴム企業27社の中で最も高い水準になっている。

 ブリヂストンの海外売上高のうち、地域別で最も多いのは米州の48・7%。北米タイヤ事業については、乗用車用ラジアルタイヤの販売本数は新車用・補修用とも前年を下回ったが、トラック・バス用タイヤの販売本数は、新車用が2桁増、補修用も若干増加したことで全体をカバーした。他の地域では、中国・アジア大洋州の伸びが目立ち、特に、トラック・バス用タイヤの新車用の販売本数は前年比5割増となるなど海外売上をけん引した。

 他の3社は、住友ゴム工業が3・7ポイント増加、横浜ゴムは5・9ポイント増加、東洋ゴム工業は2・1ポイント増加している。

 ベルトメーカーはバンドー化学、三ツ星ベルトは前年度より増加、ニッタは減少した。最も海外比率が最も高いのは、バンドー化学の49・6%。バンドー化学の海外を見ると、中国は主要顧客の生産減の影響などで自動車用のベルト販売が減少したが、タイ・ベトナム・インドなどのアジアは自動車用、産業機械用のベルト販売が好調、欧米も前年を上回るなど、日本を上回る伸びを示し、海外比率は前年に比べて1・4ポイント増加した。

 自動車部品メーカーは6社のうち、前年を上回ったのは住友理工、フコク、ニチリンの3社。

 自動車部品メーカーで海外売上高比率が最も大きいのは、ニチリンの70・3%。米国の売上高

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