日本ベルト工業会がまとめた5月のゴムベルト生産実績によると、生産量は合計で2072tで前年同月比横ばいとなり、前月の減少から横ばいに転じた。うち内需は1613tで同2%減で3ヵ月ぶりに減少に転じ、輸出は459tで同8%増と前月の減少から増加に転じた。
品種別のコンベヤベルトは1155tで同3%増で前月の減少から増加に転じた。内訳は、内需は同2%減、輸出は同17%増で、内需は2か月連続で減、輸出は前月の減少から増加に転じた。
国内コンベヤの主な需要先である鉄鋼やセメントなどの需要動向を見ると、4月の粗鋼生産は前年同月比4・3%増で前月の減少から増加に転じたが、セメント生産は同2・1%減で2ヵ月ぶりの減少した。そのほか、紙・板紙生産は4ヵ月減少傾向だったが、横ばいまでに回復した。
輸出に関しては、国内メーカーの海外生産移転が進んでいるため、国内需要が減少傾向になっている。また。豪州など資源国向けの需要は依然低位で推移していることから、生産量の本格的な回復に至っていない。
伝動ベルトは917tで同4%減。内需は同3%減、輸出は同14%減で2か月連続で減少した。内訳はV・ファンベルトが同5%減、歯付ベルトは同7%増、その他ベルトは同10%増。
伝動ベルトの主要需要先である自動車
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