住友ゴム工業は7月4日、高い氷雪上性能に加えてウエット性能・高速操縦安定性能を高次元で兼ね備えたファルケンの乗用車用スタッドレスタイヤ「エスピアW‐エース」を8月1日から発売すると発表した。
発売サイズは38サイズ、価格はオープン価格。
「エスピア」は、ドイツ語で氷を意味する「Eis」と理想郷「Utopia」を組み合わせたファルケンブランドの乗用車用スタッドレスタイヤシリーズで、今回発売する「エスピアW‐エース」は方向性を持った先進的なトレッドパターン「ラッセルパターン」や、サイプを自在に配置した「タテヨコサイプ」、新たに開発した「アイスホールドゴム」などを取り入れることで、従来品に比べ、氷上ブレーキ性能を7%、氷上コーナリング性能を4%、ウエットブレーキ性能を13%向上させるとともに、スピードレンジ「S」「H」を実現している。
新設計のラッセルパターンによりブロックのエッジ成分を増加させ、縦横自在に配置したタテヨコサイプのうち、横方向サイプエッジが氷上ブレーキ性能に、縦方向サイプエッジが氷上コーナーリング性能の向上に寄与している。
独自の新材料開発技術を駆使して開発したアイスホールドゴムは、高密度シリカと軟化剤の絶妙な配合により、ゴム全体は強く接地面は柔らかくすることに成功した。
ウエットブレーキ性能については、ラッセルパターンが形成するV字グルーブ(溝)が効率の良い排水性を発揮し、スタッドレスタイヤでありながら高いウエット性能を具現化している。
高速操縦安定性能については、ブロックの倒れこみを抑えるサイピング技術とトレッド剛性を高めるフルバンド構造、さらに剛性分布の最適化により、高速域でも安定した走行が可能なスピードレンジ「S」「H」を達成した。