日本ミシュランタイヤは7月5日、トラック・バス用ワイドシングルタイヤ「ミシュランX One」のリトレッドタイヤを10月から販売すると発表した。
販売されるのは、あらゆる天候の路面で優れたグリップを発揮する「ミシュランX One XDN2 リトレッド」と、トレーラー用「ミシュランX One マルチエナジー T リトレッド」の2種で、サイズは455/55R22・5、価格はオープン。
「ミシュランX One XDN2 リトレッド」は、耐摩耗性能に優れたトレッド層とケーシング内部の温度を最小限に抑える最下層の2種類のコンパウンドを採用したデュアル・コンパウンド・トレッドにより、ロングライフ性能とケーシング耐久性を向上させている。
また、トラクションと耐偏摩耗性を向上させるダブルウェーブサイプや、エッジ効果と排水性・排雪性を向上させるジグザグ・グループ・ウォール、摩耗末期までトラクション性能を維持するフルデプスサイプ、耐久性を高めるウイングトレッドなどを採用しているのが特徴。
「ミシュランX One マルチエナジー T リトレッド」は、. トレーラーに最適なパターンを採用し、ねじれに強いウイングトレッドと石噛み防止グルーブにより耐久性を向上させたほか、サイプとパターンの最適化により耐偏摩耗性を高め、コンパウンドの改良により優れた寿命と転がり抵抗の低減を実現した。
「ミシュランX One」は、トラックの後輪に装着されている2本のタイヤを1本にするというコンセプトで、1車軸当たり約100kgの軽量化を達成し、車両の輸送効率向上と環境負荷低減に貢献するトラック・バス用ワイドシングルタイヤで、駆動軸にも使用できることで注目を集めている。
輸送業界は、人手不足や輸送効率低下などの課題に直面する一方で、環境保全に努める社会的責任も求められており、同社は輸送業界の経費削減と環境保全への貢献を目指し、リデュース・リユース・リサイクルのミシュラン3Rというコンセプトを同製品でも取り入れている。