川口化学工業の2018年11月期第2四半期連結決算は、売上高が36億2200万円で前年同期比2・1%増、営業利益は7700万円で同56・8%減、経常利益は7800万円、同55・5%減、四半期純利益は5700万円、同54・3%減となった。
ゴム薬品は日本国内向け、海外向けともに販売数量を伸ばしましたが、為替が円高になったことにより、海外向けの売上は前年同期を下回った。樹脂薬品は国内向けが競争激化により売上が減少したものの、海外向けは新規受注もあり売上を伸ばした。中間体は品目により増減があり、全体で売上は前年同期を下回った。その他薬品は積極的な販売活動を行った結果、新製品の受注拡大と併せて、既存品についても販売増加したことから、売上が前年同期を上回った結果、化学工業薬品事業は、売上高は36億200万円で同2・1%増、セグメント利益は6200万円、同62・4%減となった。
化学工業薬品事業のうちゴム薬品の分野は、国内向けは、当期に入り国内自動車販売や生産がほぼ前年同期並みで推移した。このような環境の中、工業用品向け薬品は、主要製品の拡販に注力し、一部商品において顧客の在庫調整による減少はあったが、加硫促進剤や老化防止剤について売上を伸ばした結果、前年同期の売上を上回った。タイヤ向け薬品は、海外品との競合があったが、顧客の需要増に合わせ拡販に注力した結果、前年同期並みの売上となった。
合成ゴム向け薬品は、品目により増減があったが、全体では売上が前年同期を下回った。海外向けは、東南アジアの持ち直し傾向が継続し、顧客需要の拡大に対し拡販努力を行った結果、数量は前年を上回ったが、当期に入り為替が昨年と比較し円高で推移したことから売上が前年同期を下回った。この結果、国内・輸出合わせてのゴム薬品の売上は22億2200万円、同1・7%増となった。
樹脂薬品の分野は、国内向けは、アクリル酸・アクリル酸エステルの生産が引き続き堅調で推移したが、主要製品において輸入品との競合が一層激しくなったため、売上は前年同期を下回った。海外向けは、為替が円高で推移したものの、中国をはじめとする各国の既存顧客が回復傾向で継続したことから、商品ごとに市場需要に合わせた拡販活動を積極的に行った結果、新規受注もあり、売上が前年同期を上回った。この結果、樹脂薬品部門合計の売上は4億500万円、同0・1%増となった。
中間体分野は、界面活性剤中間体は品目により増減があったが、売上が前年並みとなった。染顔料中間体及び農薬中間体は主要品目においては、商品により増減があったが、一部品目の需要減もあり、全体として売上が前年同期を下回った。医薬中間体・機能性化学品は、品目別に増減があったが、全体では売上が前年同期を下回った。この結果、中間体部門合計の売上は3億5700万円、同18・1%減となった。
通期の連結業績予想は、直近の予想から上方修正が行われており、売上高が73億円で前期比4・2%増、営業利益は1億8000万円で同32・2%減、経常利益は1億8000万円で同30・4%減、純利益は1億2000万円で同33・3%減を見込んでいる。