昭和電工 エラスレン値上げ 8月1日納入分から25円以上 

2018年07月06日

ゴムタイムス社

 昭和電工は7月5日、合成樹脂の一種である塩素化ポリエチレン(商標名:エラスレン)の国内販売価格を8月1日納入分から引き上げることを決定し、需要家等との交渉を開始したと発表した。

 値上げ幅はエラスレン粉末、エラスレンシートとも25円以上/Kg以上となっている。

 原料調達の悪化やコスト上昇、安定生産のための設備維持更新や環境対応投資、及び運送費などの諸経費の高騰が事業を圧迫している。同社はこれまでもコストダウンによる採算の改善に努めてきたが、自助努力の限界を超える状況に至っているとして、値上げに踏み切った。

 今後も両製品の安定供給を維持するためには、需要家への一部負担をお願いせざるを得ないとの結論に達したともしている。

 エラスレンは、ポリエチレンの分子構造に含まれる水素の一部が塩素に置き換わった特徴のあるポリマーで、ポリエチレンの結晶性が崩されるため柔軟なポリマーとなっている。難燃・耐油・耐候性の特長があり、自動車用ホース・電線被覆材の原料や樹脂の改質材(難燃性、耐衝撃性付与)として利用されている。

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