JATMA 第43回浜名湖SAタイヤ点検実施

2011年11月09日

ゴムタイムス社

 日本自動車タイヤ協 会(中倉健二会長 以下JATMA)は10月28日、東名高速道路浜名湖サービスエリアで「第43回東名高速道路浜名湖サービスエリアタイヤ点検」を実施した。

 従来は夏休みに入る時期(7月下旬)をターゲットとして実施してきたが猛暑・異常気象の兆しなどを考慮し、今回から10月開催に切り替えた。これに伴い、JATMAは同事業を国土交通省が推進する「自動車点検整備推進運動強化月間(9月・10月)、および経済産業省ほか関係省庁が推進する「エコドライブ月間(11月)」のプレイベントとして位置づけし、業界活動として執り行っていく。

 同事業は毎年開催され、タイヤ点検を実施することにより、タイヤの整備不良などに起因する事故の未然防止を図り、アンケート調査をあわせて実施することにでタイヤの使用実態を把握するとともにタイヤの正しい使用・管理方法を啓発する事業。

 開会式で中倉会長は「東名高速道路全線開通してから 毎年実施しており、今年で43回目となります. 新たに設置された電気自動車用の急速充電スタンドを目にすることで自動車および交通インフラの変遷の悲鳴を改めて感じております。これまでの乗用車タイヤ点検結果では、特に乗用車での空気圧不足、トラックでの溝不足、偏摩耗などが確認され、まだまだタイヤ点検整備が行き届いていない状況です。タイヤ業界では、空気圧管理を始めとする安全啓発活動の一環で路上タイヤ点検を実施しているが、近年では環境対応の側面による役割も加わり、低燃費タイヤの普及やタイヤの空気圧不足が自動車の燃費を悪化させる要因になることを呼びかけし、点検整備の実施が安全安心、さらには環境貢献につながることをユーザーの皆様にご理解頂けるように情報発信に努めまいりたい」と延べ、「本日行われる点検が直接ドライバーの皆様とコミュニケーションできる貴重な機会ととらえ、点検整備の必要性、重要性を再認識していただくよい機会となり、タイヤ適正使用、管理へとつながるきっかけとなるよう願っております」と締めくくった。

 次に静岡県警察本部交通部高速道路交通警察隊平川隊長が「4本のタイヤに自分の命、乗っている人の命がかかっている認識を高めるためには、このような定期的なキャンペーンは必要になっています。タイヤの安全は人の命を守るものだと理解してほしい」と語った。

 当日は46名が参加し、4名構成による6班に分かれタイヤ点検を実施。10時~16時まで精力的に点検及びアンケートを行った。

 JATMAが当日に発表した速報によると、点検台数は合計261台。乗用車167台・大型バス39台、トラック55台。 うちタイヤ整備不良率は、乗用車29・9%、大型バス17・9%、トラック32・7%となった。また前年と比較すると、乗用車13・5%増、大型バスで5・0%増、トラックで8・8%増なり、タイヤの整備が前年よりも行き届いていない結果となった。

 

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