三菱ケミカルは7月9日、インドネシアのPVCコンパウンドメーカーであるPT・ABC Plastindo (Plastindo社) を買収することを決定したと発表した。
今年8月を目途に株式の100%を創業者らから取得する予定。
Plastindo社は、2009年に設立され、インドネシア・タンゲランに本社を置き、従業員数は約60人で、同国でPVCコンパウンド事業を展開しており、製品は自動車、電線被覆等の産業資材ほか多岐にわたる分野で使用され、同国の市場において一定の地位を築いている。
一方、同社の機能性樹脂事業は、これまでM&A等を含む積極的な事業展開を推し進め、欧州、北南米、中国など世界各地において事業を拡大しており、アセアン地域ではタイにオレフィン系熱可塑性エラストマーとPVCコンパウンドの拠点を有し、自動車分野を中心に事業を展開している。
今回の買収により同社は、インドネシアに新たな事業拠点を獲得し、成長著しいアセアン地域全体で自動車分野、電線分野等への事業展開をより一層進めることにしている。