三菱樹脂株式会社(住所:東京都中央区 社長:吉田宏)は、今般「CSRレポート2011」を発行した。本年度から、より読みやすく親しみやすいレポートとするべく、従業員が語るコーナーを設けるなどレポートのデザインや内容を工夫した。
「CSRレポート2011」のトピックスは次の通り。
1.VOC排出量84%削減(2000年度比)を達成
三菱樹脂グループは、大気汚染防止法の削減目標(30%)や(社)日本化学工業協会の削減目標(40%)を上回る60%削減を目標として、VOC排出量の削減に取り組んできたが、2008年度に長浜工場(滋賀県長浜市)に、2009年度にシュリンクラベルの印刷加工を行う菱成樹脂社(宮城県栗原市)にVOC処理装置を設置するなどの対策を行った結果、2010年度は、同社の削減目標を大きく上回る84%(2000年度比)の削減を達成した。
2.新たな社内募金システム「プラスくん募金」をスタート
2010年4月に、従業員ボランティアが中心となって、新たな社内募金システム「プラスくん募金」をスタートさせた。この募金は、従業員からの募金に会社が同額を拠出して寄付するシステム(マッチングギフト)で、従業員は、イントラネット上に掲載されている4つのNGO・NPO団体から寄付先を選択することが可能。2010年度に集まった募金は、世界の被災地や日本の病児保育の支援活動などに寄付された。
3.休業度数率を改善(業種平均の20%以下に)
三菱樹脂グループは、工場内常駐の協力会社を含めて、製造現場が一体となった安全衛生活動を展開している。2010年度も「新安全パトロール」「現場管理基準7点セット(G7)活動」を柱に活動を継続。その結果、国内では、100万労働時間あたりに発生する休業災害数を表す休業度数率0.19と、2009年度から「休業度数率」を0.09ポイント改善させた。 なお、この2010年度の実績は、プラスチック製品製造業の平均値(1.10)の20%以下にまで改善できたこととなる。今後も引き続き「休業度数率ゼロ」を目指し、活動を強化していくとしている。