BASFは7月4日、同社の100%子会社でるBASFニュービジネス(BNB社)が、独ハンブルグのAdvanc3D Materials(Advanc3D社)と、仏リヨンのSetup Performance SAS(SAS社)の全株式を取得したと発表した。
Advanc3D社は、粉末焼結積層造形法用の高度なテーラーメイドのプラスチック粉末とフォーミュレーションをプロセスノウハウとともに提供する企業で、SAS社は、Advanc3D社の材料の開発・製造における最も重要なパートナーとなっている。
株式取得に伴い、両社をBNB社の子会社であるBASF 3D Printing Solutions(B3DPS社)に統合する。
BASFは今回の買収を3Dプリント分野の事業拡張における重要な一歩と位置づけている。
BNB社のディートマー・ベンダー製造・技術担当バイスプレジデントは「今回の買収により、BNB社のポートフォリオが補完され、ポリアミド11やポリアミド12、ポリプロピレンなどの製品に非常に適したものとなる。私たちは産業用3Dプリント向け粉末ベース材料とフォーミュレーションの主要なサプライヤーになることを目指している」と述べた。
Advanc3D社のフランソワ・ミネック・マネージングディレクターは「BASFの一員となることを楽しみにしている。これにより、世界中の顧客が3D印刷を用いて工業的に生産するための新たなフォーミュレーションの幅が広がり、さらに開発が進む」と語っている。