クラレは7月17日、PTT・グローバル・ケミカル・パブリック・カンパニー(GC)と住友商事との共同出資により、タイでブタジエン誘導品の製造・販売を行う合弁会社「クラレGCアドバンスド・マテリアルズ」を6月19日に設立し、オープニングセレモニーを7月11日に実施したと発表した。
同合弁会社は、クラレ53・3%、GC33・4%、住友商事13・3%の割合で出資して設立され、バンコクに本社を置き、代表者は山本博志氏で、資本金は1000万タイバーツ。
タイのラヨン県マプタプットにある石油化学コンプレックス内のヘマラ・イースタン工業団地を候補地に、高耐熱性ポリアミド樹脂PA9T、水素添加スチレン系熱可塑性エラストマーの製造販売を行う予定となっている。
オープニングセレモニーは、伊藤正明社長をはじめとするクラレ関係者、GCおよび住友商事関係者が出席してバンコクのエネルギー・コンプレックスで開催され、伊藤社長は「石油化学の上流から下流まで多様で幅広く事業を行っているGC、グローバルな総合商社で東南アジア、タイにおいても強固な事業基盤を持つ住友商事と会社運営を行えることは、大変喜ばしい」と挨拶した。
また、GCのスパッタナポン・プレジデント&CEOは「過去3年間、私たちの3社は協力し合って、このプロジェクトを実現するために努力してきた」と述べ、住友商事の藤田昌宏代表取締役副社長執行役員も「この合弁会社の成功を確実にするため、クラレとGCを全面的にサポートしていく」と語った。