ピレリは7月11日、ランフラットタイヤの新車装着の承認数が500件を超えたと発表した。
サマータイヤで326件、ウィンタータイヤで100件、オールシーズンタイヤで90件のホモロゲーション(新車装着の承認)を獲得し、これにより同社製品全体でのホモロゲーション獲得数は2800件を超えた。
ランフラットタイヤで最も新しい承認を受けたモデルはアルファロメオ・ジュリアで、このほか、BMW、キャデラック、ダッジ、ジープ、メルセデス、ミニ、ロールスロイスなどのメーカーも同社のランフラットタイヤを新車装着タイヤとして採用している。
ランフラットタイヤはパンク後も走行可能なタイヤで、タイヤの内圧が突然低下しても時速80kmで80kmの距離を走行できる。同社製品では、ビスポーク・セルフサポーティングシステムによりサイドウォールの内部構造に特別な強化材を採用し、縦方向と横方向の荷重に耐えることが可能となっている。
同社のランフラットテクノロジーは「Pゼロ」、「チントゥラート」、「スコーピオン」、「スコーピオン・ウィンター」、「ウィンター・ソットゼロ3」、「ウィンター・ソットゼロ・セリエⅡ」の各ラインナップで提供されており、18インチ以上のタイヤレンジの97%をカバーし、このうち24種類は他のタイヤメーカーが販売していないサイズとなっている。
同社では、プレミアムカーやプレステージカーのメーカーの要望に応え、2年から3年を要する開発プロセスを通じて、同社のエンジニアがサイドウォールに特別なマーキングが施されたメーカー専用のタイヤを製造するために各メーカーと密接な作業を共有している。