東京商品取引所は7月5日、TSR(技術的格付けゴム)の上場について、農林水産省と経済産業省に6月21日付で認可申請を行い、7月5日付で申請が官報告示されたと発表した。認可が得られれば今年10月9日を目途に上場する。
TSRは、同社のゴム市場に上場しているRSS(燻煙シートゴム)と並ぶ、自動車用タイヤ等の原材料に使われる天然ゴムの品種で、近年では生産量と消費量はいずれもTSRがRSSを上回る状況となっている。
同社は、天然ゴムの需給環境の変化に対応し、これまで提供してきたRSSの指標価格に加え、TSRを上場することにより、同社ゴム市場のより一層の利便性向上とプレゼンスの再確立に取り組むことにしている。
TSRの取引要綱は、取引の種類は現物先物取引で、標準品は、同社が承認した工場で生産されたTSR20で、タイの設定した規格(STR20の標準スペック)に基づくものとし、限月は連続6限月制、取引単位は5000kg(1枚)、受渡単位は2万kg(1枚)、呼値は1kg、呼値の単位は10銭となる予定。
また、立会時間は日中立会が午前8時45分~午後3時15分、夜間立会が午後4時30分~午後7時00分、当月限納会日は当月限の前月最終営業日、受渡日は船積日(当月限の第10営業日以降翌月15日までの間)から起算して第9営業日までの間に受渡しを行い、受渡場所はタイのバンコク港またはレムチャバン港、受渡方法は受方が指定する船舶に船積み(FOB)となる予定。