東部ベルトエンドレス工業会(小熊良治会長 以下TBE)は10月27日、工場見学を開催した。
今回の見学先は東日本バンドー㈱北関東工場と㈱JRC北関東工場。午前中に東日本バンドー北関東工場に、午後からはJRCを見学した。当日はTBE会員および東部ゴム工業用ゴム製品卸商業組合ベルトホース部会の会員を含めた23社46名が参加した。
工場見学の前に、小熊会長が「今回の工場見学で、会員の皆様にひとつでも参考になって、役に立つ工場見学になってほしい」と述べた。
最初の訪問先の東日本バンドー北関東工場は、群馬県邑楽郡千代田町上中森にあり、ゴムコンベヤベルトおよび樹脂ベルト加工、伝動ベルトの物流センターを兼ねた加工物流拠点になっている。
工場内ではコンベヤベルトの荷崩れ防止ガイドや蛇行防止めを張る加工作業、コンベヤベルトを巻き取る機械などコンベヤベルトの一連の加工工程を見学した。
午後は埼玉県熊谷にある日本で最初の公認女医になった荻野吟子記念館に立ち寄った。荻野吟子氏は江戸時代に盲目の国学者として活躍した塙保己一氏、日本の資本主義の基礎築いた大実業家である渋沢栄一氏と並ぶ埼玉の三偉人と言われるという。
同記念館を見学後、JRC北関東工場を見学。工場の会議室で、JRC浜口佳宏社長が会社説明をプロジェクターを使用しながら、わかりやすく解説。会社の概要がわかるDVDも視聴した。また浜口社長が新型ローラの説明を実物を用いながら解説した。
JRCはコンベヤ部品の設計・製造・販売を行う企業であり、本社は大阪市西区。国内には北関東工場を含め、兵庫の本社工場、北海道工場、九州工場の4工場、営業所は札幌、仙台、横浜、東海、北関東、大阪、広島、北九州、南九州の9営業所で合計13拠点で展開している。また中国に本社工場と同等のローラ部品量産設備や全自動ローラ組み立てラインの他に物流用ローラの生産設備が備えている関連子会社2社を持つ。
今回の見学をした北関東工場では別作ローラ、コンベヤプーリを専門に生産、JIS型標準ローラおよびスタンドの在庫も保有し、関東エリアのユーザーの要望に応えている。プーリの月間生産能力は30~50トン、本数ベースは200~300本。従業員は14人。