TPE特集 クレイトンポリマージャパン 射出成形技術「IMSS」を開発 自動車表皮材に「SEBS」採用

2018年03月16日

ゴムタイムス社

 米クレイトンコーポレーションの日本法人、クレイトンポリマージャパン㈱(中西信輔社長)はこのほど水添ポリマーの差別化グレード「新規高流動性SEBS」採用の射出成形ソフトスキン新技術「IMSS」(Injection Molded Soft Skin)を米親会社が開発したと発表した。

 米クレイトン社では同社の高流動SEBSベースのTPEポリマーによって実現された最新のIMSS技術のイノベーションを実証するために、同社は本年2月に同社のデトロイトの施設に、実際のフルサイズの自動車インスツルメントパネル(厚さ1㎜、横2m、奥行き1m)の型を使用した3000tの大型射出成形プレス機を設置し、世界の自動車メーカー、テイワワン、コンパウンドメーカーの担当者、約100名を招き、革新的技術「IMSS」を披露、デモンストレーションを行った。

 この「IMSS」は現在使用されているPVCスラッシュ技術と同様の設計で一発成形が可能。スラッシュ成形プロセスと比較して自動車部品が5倍の高速で製造されるため、部品のサイクルタイムの改善に伴う大幅なコスト削減が達成されるのが大きな特長だ。これにより、メーカーは大きな薄い柔らかい肌触りの良い製品デザインを成形することができるほか、自動車市場はドアパネル、コンソール、0.8mmの薄型化が可能な計器パネルなどの大型アプリケーションの生産が可能になる。

クレイトンポリマー 射出成型技術「IMSS」

射出成型技術「IMSS」

 同社の中西社長は「当社のポリマー技術で製造されたIMSS製品は、インスツルメントパネル、トリムパネル、センターコンソール

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