東ソーは8月1日、2019年3月期第1四半期の連結決算を発表した。
売上高はナフサ等の原燃料価格上昇に伴う石油化学製品の価格上昇や海外製品市況の上昇により増収となり、2043億8100万円と前年同期比7・3%増となった。営業利益は販売価格の上昇が原燃料高の影響を上回り交易条件が改善したこと等により247億円1600万円で同15・5%増となっている。
経常利益は円高進行による為替差益が増加したことなどを要因として281億2000万円となり、同18・9%増となった。親会社株主に帰属する四半期純利益も191億8100万円で同16・3%増となり、全ての利益が増益となった。
セグメント別では石油化学事業が、売上高は431億8900で6・4%減、営業利益は115億4800万円39・8%の増益となっている。定修年によるエチレン・プロピレンなどオレフィン類の生産量減少と出荷減をナフサ価格等の上昇を反映した製品価格の上昇が補った。ポリエチレン樹脂も国内出荷が減少したものの、ナフサ価格上昇に伴なって価格も上昇した。
クロル・アルカリ事業の売上高は840億700万円で同11・3%増、営業利益は115億4800万円で同39・8%増益となった。国内外の出荷が順調に推移した苛性ソーダは、国内価格の是正と海外市況の上昇を受けて好調に推移、塩化ビニルモノマーも同様に価格が上昇し、塩化ビニル樹脂も価格が上昇した。
機能商品事業の売上高は483億600万円で同8・6%増、営業利益は92億8400万円で同1・0%の増加に転じた。エンジニアリング事業は
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