櫻護謨の2019年3月期第1四半期連結決算は、売上高が17億3400万円で前年同期比11・0%減、営業利益は6900万円で同234・2%増、経常利益は6600万円で同33・0%増、四半期純利益は3600万円で同16・0%減となった。
営業利益と経常利益の増益については、付加価値の高い製品の販売増加、生産効率良化による原価改善、修繕など一時的な費用の減少により、売上総利益が増益となったことが主な要因。
セグメント別に見ると、消防・防災事業は、売上高は4億2600万円で同33・2%減、営業損失は6800万円(前年同期は6200万円の営業損失)となった。大口径ホースの販売が増加したものの、前年同期のような防災資機材やテロ対策資機材の大口案件が今四半期は得られなかった。
航空・宇宙、工業用品事業は、売上高が11億9000万円で同横ばい、営業利益は2億700万円で同34・0%増となった。航空・宇宙部門では、前期から好調なシール材等の航空機向けゴム製品に加え、宇宙ロケット用部品などの販売が売上高に寄与した。工業用品部門では、絶縁接続管や子会社における塗装工事の受注が減少し販売減となった。
通期の業績見通しの変更はなく、売上高は102億円で前期比1・9%減、営業利益は7億4000万円で同7・9%減、経常利益は6億9000万円で同14・6%減、当期純利益は4億5000万円で同20・7%減を見込んでいる。
なお、不動産賃貸事業は、売上高が1億1800万円で同0・7%減、営業利益は修繕費の減少により2300万円で同20・6%増となった。