日本の炭酸カルシウムのパイオニア企業、白石工業のグループ企業で、化学品専門商社として確固たる地位を築いている白石カルシウム(大阪市北区、白石恒裕社長)。
19年3月期第1四半期(4~6月)の状況は、前期の良い流れを引き継ぎ、業績は計画通りに進捗した。このうち、合成ゴムや補強剤・充填剤、軟化剤などを扱うゴム資材部も自動車業界を中心に荷動きは良好。自動車以外では、建機や一般産業用に加え、産業機械用で使われる塗料も注文があり販売好調だった。
また、タイやシンガポール、マレーシア、インドネシアなど東南アジアを中心に、中国や韓国などに拠点を構える海外についても自動車を含めゴムの需要は旺盛である。
海外の状況を見ると、売上で大きな割合を占めるタイは、かつての勢いはみられないものの、インドネシアやマレーシアなど他の東南アジアに自動車部品を輸出するハブ拠点としての重要性が高まり、販売は毎年着実に増えている。
一方、中国は政府の環境規制で材料確保が厳しいが、販売は順調。また、中国国内を中心にCMB(カーボンマスターバッチ)を提供する上海のゴムコンパウンド工場は、フル操業の状況にある。
このほか、日系自動車部品メーカーの進出が続くメキシコは、数年前から倉庫を持ち在庫販売を行ってきたが、さらなる販売増に向け昨年12月に出張所を開設した。
これら海外拠点では自社倉庫を