藤倉ゴム工業の4~6月期 北米不振で減収減益

2018年08月10日

ゴムタイムス社

 藤倉ゴム工業の2019年3月期第1四半期連結決算は、売上高は79憶6900万円で前年同期比1・5%減、営業利益は5億6700万円で同3・9%減、経常利益は6億5400万円で同2・8%減、四半期純利益は5億500万円で同11・5%増となった。

 産業用資材では、工業用品部門は、国内においては自動車、住宅機器、設備投資関連など総じて好調だったものの、北米の自動車部品メーカーの在庫調整の影響を受け減益となった。制御機器部門は、前期まで続いていた液晶・半導体関連メーカーの設備投資が減速したため減収。電気材料部門は、電力・情報通信等のインフラ工事用部材の受注が増加した。
この結果、売上高は51億4800万円(前年同四半期比3・8%減)、営業利益は4億2900万円(同7・7%減)となった。

 引布加工品では、引布部門は、自動車、電気・電子関連等の受注が増加した。印刷材料部門は、高付加価値製品に支えられて売上を維持。加工品部門は、海外において舶用品の受注が増加した結果、売上高は12億7700万円(同14・7%増)、営業利益は1億1700万円(同95・2%増)となった。

 スポーツ用品では、ゴルフ用カーボンシャフト部門は、昨年9月に発売した「Speeder Evolution Ⅳ」等のシャフトが多くのゴルフ
ァーから高い評価を得たが、ゴルフクラブメーカー向け製品の受注が一服したことにより減収となった。

 アウトドア用品部門は、全体の需要は停滞気味だが、キャラバンシューズなどの主力商品が下支えとなり、前期並みの売上となった。この結果、売上高は14億4700万円(同5・8%減)、営業利益は1億5500万円(同16・8%減)となった。

 通期の連結業績予想は当初見通しから変更なく、売上高が338億円で前期比0・5%減、営業利益は20億円で同11・5%減、経常利益は19億円で同21・9%減、純利益は15億円で同13・8%減を見込んでいる。

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