バンドー化学の2019年3月期第1四半期連結決算は、売上高235億7500万円で前年同期比6%増、営業利益19億1600万円で同40・2%増、経常利益24億1000万円で同45・8%増、親会社株主に帰属する四半期純利益18億1400万円で同34・3%増となった。
高機能エストラマー事業で高付加価値製品への転換が進み利益が同171%増となったことや、自動車部品事業で国内・海外ともに自動車生産台数の増加を背景に売上を伸ばしたことが寄与した。産業資材事業においても内外の産業・農業機械用ベルトの販売が好調だった。
同社はこうした状況を踏まえて、直近に公表した通期連結業績予想の売上高940億円(前期比3・0%増)、営業利益65億円(同2・6%増)、経常利益70億円(同6・1%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益50億円(同4・3%増)
を変更しない。
セグメント別の自動車部品事業は、国内の自動車生産台数が前年度を上回り状況で推移したことから補助駆動用電動システム製品の販売が増加し、海外では主に中国における主要顧客の生産台数増加等を受けて補助駆動用伝動ベルトおよび同システム製品およびスクーター用変則ベルトの販売が増加した。売上高は106億2000万円(前年同期比6・7%増)、セグメント利益8億8300万円(同25・9%増)
となった。
産業資材事業は、国内における民間設備投資需要の増加を受けて産業機械用伝動ベルトが、中国、米欧など海外では販売強化による農業機械用伝動ベルトの販売が好調に推移し、売上高83億8500万円(同5・9%増)、セグメント利益5億7500万円(同55・1%増)となった。
高機能エラストマー製品事業は、建装材業界への販売強化を背景に建築資材用・工業資材用フィルム販売が増加、一方事業転換の一環として取り組んだ自動車・二輪車用外装フィルムの販売も合増加した。精密機能部品が横ばいとなったものの、売上高39億9400万円(同2・2%増)、セグメント利益2億2100、万円(同171・0%増)となっている。