アキレスの2019年3月期第1四半期連結決算は売上高が196億7800万円で前年同期比4・5%減、営業利益は3億5000万円で同23・6%減、経常利益は5億3500万円で同8・2%減、親会社株主に帰属する四半期純利益は3億8900万円で同53・2%減となった。
セグメント別にみると、シューズ事業ではジュニアスポーツシューズブランド「瞬足」で新アイテム「瞬足ファントム」の拡販に注力したものの、海外ブランドの台頭などで前年売上を下回ったことなどにより、シューズ事業全体では前年売上を下回った。
その結果、シューズ事業は売上高が26億5500百万円で同17・9%減、セグメント損失は 3億8100万円(前年同四半期はセグメント損失6億2100万円)となった。
プラスチック事業に関しては、車輌内装用資材は、国内向けはカーメーカーの減産の影響を受けたが、北米・中国向けは堅調に推移し、前年売上を上回った。
フイルムの国内事業は、産業用が苦戦し売上は減少したのに対し、輸出は産業用と窓用が好調で前年を上回った。北米事業は印刷用は好調、産業用で苦戦し、前年売上を下回った。農業分野は、前年並みの売上だった。
建装資材は、市況低迷が続いたものの、壁材の新柄投入などの効果により前年並みの売上を確保した。引布は、米国向けボート輸出は好調だったが、全体は前年売上を若干下回った。
これにより、プラスチック事業は売上高が98億3800万円で同1・4%減、セグメント利益は9億4800万円で同4・6%減となった。
産業資材事業では、ウレタンは、寝具・雑貨・車輌用など主力製品が好調に推移し、前年売上を上回った。
断熱資材は、パネル製品は畜産向け、スチレン製品はブロックの受注が好調に推移し、前年売上を上回ったが、注文住宅を中心とした住宅着工低迷の影響等により、ボード製品、システム製品は前年売上を下回り、全体でも売上は減少した。
工業資材は、静電気対策品が海外半導体ユーザーの生産調整の影響を受けて前年売上を下回った。 また、RIM成形品は海外市場での分析機器販売不振の影響により、前年売上を下回った。
これにより、産業資材事業の売上高は71億8500万円で同2・8%減、セグメント利益は 4億3700万円で同36・9%減となった。
また、通期業績予想については、当初から変更はなく、売上高は880億円で同0・1%増、営業利益は22億円で同6・1%減、経常利益は26億円で同6・1%減、当期純利益は18億円で同21・2%減を見込んでいる。