ファインケミカル商社特集 平泉洋行 上期は半導体向け材料が好調 新しい商材の取扱を積極化

2018年09月07日

ゴムタイムス社

 平泉洋行(東京都台東区、戸張傳二郎社長)は、主に工業用ゴム製品を扱う浩洋産業と、接着剤や注型剤などポリウレタン樹脂を開発・製造するH&K(エッチ&ケー)の関連会社2社とともに平泉グループで事業展開している。

 平泉洋行の18年12月期上期(1~6月)は、上期ベースでは過去最高を記録した。

 平泉洋行では主にゴム・エラストマー原料を扱うエラストマービジネスユニット、H&K製品および周辺付帯商品を販売するH&Kビジネスユニット、機械ビジネスユニットの3セクションで営業しているが、上期はいずれのユニットも既存ユーザーの深耕、新規ユーザーを獲得することができた。

 販売先では、主に半導体向けの原料、システム製品が各ユニットで伸長しており、「H&Kユニットの半導体向けの商品群は昨年後半から急増。建機向けも伸びている」(市川哲也H&Kビジネスユニットリーダー)とのことだ。

 また、H&Kユニットで販売する、接着剤や弾性舗装剤は1~3月の年度末で多く使われることが多いが、今期は既存・新規ユーザーで数多く採用され、2桁増と好調に推移。この他、一般用と工業用の注型剤は、車両用部品の工業用試作品向けで使われる真空注型剤が伸長。この結果、H&Kユニットの18年上期売上高は前年比107・5%、利益は同106・2%となった。

 好調な滑り出しを見せたH&Kユニットだが、下期以降はさらなる上の目標達成を目指し、営業活動では新規分野の開拓に力を入れている。

 具体的には、メーカー営業

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