オカモトは8月20日、EU(欧州連合)の改正ローズ指令(ローズ2)に対応した厚手の透明PVCフィルム「セレブT」の販売を7月25日から開始したと発表した。
ローズ指令では2015年6月からフタル酸系の4物質が追加され、規制対象が10物質に拡大された。追加された4物質のひとつであるDEHP(DOP)は汎用PVCフィルムの可塑剤として幅広く使用されている。
同社は、これまで0・2mmと0・3mm厚の2種類の非フタル酸系可塑剤を使用したPVCフィルムシリーズ「セレブ」を常備在庫品として販売しており、今回このシリーズの厚手タイプとなる0・5~2・0mmの4種類を「セレブT 」(可塑剤DOTP)として新発売した。
同社は、常備在庫のラインナップを拡充させることで顧客の利便性に応える方針で、2019年7月22日には対外診断医療機器や産業用監視・制御機器を除く全ての電気・電子機器にローズ2が適用されることから、早めの手配・対応を顧客に提案している。