■ 夏季インタビュー
子会社2社とのシナジー深める
新製品・新事業の売上比率25%目指す
ニッタ 新田元庸社長
昨年度は売上高・利益ともに過去最高を更新したニッタ。今年度第1四半期もその勢いを引き継ぎ順調に推移している。足元やニッタ化工品の状況、今期よりスタートした中計「V2020」フェーズ3への抱負などについて新田元庸社長に聞いた。
◇足元の状況は。
第1四半期の売上高は216億3000万円で前年同期比19・2%増、営業利益は14億5000万円で同6・4%増、経常利益は29億6000万円で同3・3%増となった。売上高については、東洋ゴム工業の化工品事業を承継し昨年末に子会社化したニッタ化工品の売上約30億円が加わり大幅に増加した。
業種別では、前年度に続いて建機向けや半導体装置向けのホースやチューブ、物流関連のベルトなどが堅調だった。
◇ニッタ化工品・浪華ゴムについて。
ニッタ化工品の通期の売上目標は130億円で、現段階では順調に推移している。引き合いが強い製品は鉄道関連やクリーニングブレードなど。また、昨年4月に子会社化した浪華ゴムも第1四半期は売上高、利益とも想定通りの動きだった。
2社とのシナジーについては、管理部門で本社と2社の改善チームが相互の工場を行き来しながら現状を把握し、新たな策を講じている。浪華ゴムではある生産ラインで3割程度の生産性向上がみられ、事業展開や製品開発についても今後本格化させたい。7月にはニッタ化工品本社が当社本社ビル内に移転、さらに連携が深まるものと期待している。
また、ニッタ化工品・
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