クラレは本年6月に、PTTグローバルケミカル社、住友商事との共同出資によりタイにおけるブタジエン誘導品の製造、販売を事業とする合弁会社を設立すると発表した。
合弁会社「クラレGCアドバンスト・マテリアルズ」は、タイのラヨン県マプタプットにある石油化学コンプレックス内のヘマラ・イースタン工業団地で、高耐熱性ポリアミド樹脂PA9T、水素添加スチレン系熱可塑性エラストマーの製造・販売を行う計画。
新プラント(生産能力1万6000t/年)の稼働は2021年以降の予定。
熱可塑性エラストマー「セプトン」の生産能力は現在、国内鹿島事業所で年産2万3000t、米国のクラレアメリカで2万5000tを有し、タイの新プラント稼働後には合計6万4000t規模になる。
タイの新プラント稼働までの間の需要増に対しては「アメリカ、鹿島工場でのデボトルネックや銘柄の統廃合により生産性向上に努めていきたい」(井上淳イソプレンカンパニー・エラストマー事業部副事業部長)としている。
一方、「セプトン」よりも