三菱ケミカルはタイ子会社の三菱ケミカルパフォーマンスポリマーズタイランドで、本年1月からスチレン系熱可塑性エラストマー(TPS)の製造を開始した。
同社の機能性樹脂事業部は熱可塑性エラストマー「テファブロック」を基幹ブランドに、オレフィン系・スチレン系・ポリエステル系の各種エラストマーをラインナップに取り揃え、TPV(オレフィン系)の「トレックスプレーン」を確立するとともに、エアバッグカバー用エラストマー「サーモラン」(オレフィン系)、メディカル用エラストマー「ゼラス」(スチレン系、オレフィン系)をラインアップしたブランド戦略で機能性樹脂事業の拡大を図っている。
同社のTPSは、自動車・建材・電子部品・食品・医療などの幅広い分野で採用されており、これまで日本・中国・米国・欧州・ブラジルで製造を行ってきた。
東南アジアについては、域外で製造したTPSを輸出していたが、近年、自動車・食品分野などを中心にTPSの需要が高まっており、需要地により近いタイでTPSの製造を開始することにしたもの。タイでの熱可塑性エラストマーの製造ラインナップが3ブランドに拡充された。
同社の機能性樹脂事業は、M&A等