加藤産商(東京都中央区、加藤達男社長)の2018年9月期上半期(10~3月)は、国内売上は計画した予算を上回り、実績も前年同期比で6%増となった。4~6月期も予算を達成している。
売上が伸びた要因について、同社では「自動車用途の販売が伸びたことや、合成ゴムなどさまざまな原料で値上げが相次いでいることも売上増に寄与した」と捉えている。
一方、海外拠点については、メキシコの売上が若干落ち込んでいるものの、タイやインドネシア、マレーシア、ベトナムなどのアセアン、中国や米国なども増加率にばらつきはあるが、いずれも前年を上回っている状況だ。
このうち、海外で最も販売数量の大きいタイは、日本からの輸出で原料価格が上がっていることや、タイから隣国へ輸出する需要も伸びている。これにより、昨年10~4月の売上は前年同期比4・5%増だった。
また、2014年に進出したベトナムは数量こそまだ少ないが、昨年10~4月の売上は同37%増。日本から材料を輸出するだけでなく、タイや中国などからも材料を持ち込むなど、顧客ニーズに合った材料を提案し、売上は着実に増えている。
この他、上海や広州、香港に現地