旭化成は、アメリカの自動車内装材メーカーであるセージ・オートモーティブ・インテリアズの買収を決定、成長する自動車内装市場でのポジションを強化し、自動車分野向け事業の拡大実現を目指す。
同社は次期中計でマテリアル領域の重点分野の1つとして自動車分野向け事業の拡大を図っており、領域内横断で、自動車メーカーや部品メーカーとの関係強化、グローバル拠点の確立に取り組んでいる。
同社の高機能ポリマー事業本部ではスチレン系架橋型エラストマー(TPV)を昨年末に三井化学に売却して、コンパウンディングや加硫を経て製品化する事業を縮小している。
同社が展開する水添スチレン系熱可塑性エラストマー(SEBS等)の「タフテック」「S.O.E.」、スチレン系エラストマー(SBS)の「タフプレン」「アサプレンT」のうち、今後は「S.O.E.」の伸びに期待、としている。
同製品は、ガラス転移点のピーク域が常温領域にあり、衝撃吸収性や常温域での制振性、吸音性に優れているのが特徴で、EV化・ハイブリッド化に伴い更にニーズが高まっている自動車の静音性に寄与する素材として採用が広がっている。
また、保護フィルム用途でも需要が