日本ゴム産業労働組合連合(春日部美則中央執行委員長)は9月6~7日にかけて、滋賀県大津市の「琵琶湖グランドホテル」で第14期2018年定期大会を開催した。
役員の改選では、春日部美則中央執行委員長が退任し、後任には石塚宏幸氏(横浜ゴム)が就任した。副委員長には杉浦栄治氏(イノアック)が就任、池田隆次氏(全東洋ゴム)は留任した。
第14期の主な運動方針は、雇用といのちを守るとりくみでは、労使協議の活性化に向け、課題の把握・解決手法など労使協議の充実に向けた支援の強化、生活を守るとりくみでは、賃金制度の未整備、定期昇給制度の不安定な運用等の課題を抱える単組の現状を把握し、課題解決に向けた支援などに重点を置くことを採決した。
冒頭、あいさつに立った春日部委員長は、「現在、運動、財政、組織といった三位一体での改革を推進しており、今後も産別組合の役割を自覚し、責任を果たしていきたい。14期はそのマイルストーンになることを期待している」と話し、春のとりくみについては「賃金では、中堅、中小組合の底上げ改善額が、大手を上回る傾向が見受けられ、ゴム産業内での規模格差はある程度は是正されつつあると思う。一方、産業間の格差は前年に引き続き拡大していると感じている。賃上げを要求した組合は44組合で、妥結した組合はそのうち32組合あった。この数字は5年間で最大数だったことを評価したい。労使が真摯に要求に向き合った結果だと理解している」と振り返った。
引き続き、第13期の一般活動経過報告および会計決算、監査報告が行われ、満場一致で承認した。
第1号議案の規約・規定の改定では、事務局を書記局に変更する他、ゴム連合の業務遂行のため、専門部が設けられることなどが承認された。
第2号議案の役員選出では、2期2年にわたり中央執行委員長を務めた春日部美則氏が退任し、後任には石塚宏幸氏が選任された。書記長は山田裕則氏(住友ゴム)が就任した。なお、専従5名、非専従10名の計15名の役員体制となる。
第3号議案の退任役員顕彰では、春日部美則中央執行委員長、弓取正道副委員長、藤田直治書記長、吉川亮、渡邊健太、松田祥宏の中央執行委員、川嶋千幸会計監査に表彰状が贈られた。
大会2日目は午前8時30分から始まり、第14期運動方針および会計予算に関する件などを審議、いずれも原案通り承認可決した。
その後、ゴム連合の理念・基本姿勢である「ゴム連合に集う全ての人々が誇りを持ち、生きがい、働きがいを感じ、安心して生活をおくれることを目指そう」を再確認し、最後に議長団が降壇し、参加者全員による「ガンバロー」三唱で定期大会は終了した。
役員には中央執行委員長に石塚宏幸氏(横浜ゴム)、中央執行副委員長に池田隆次氏(全東洋ゴム)、杉浦栄治氏(イノアック)、書記長に山田裕則氏(住友ゴム)、中央執行委員には大西良典氏(バンドー化学)、萩原一人氏(イノアック)、小田島文義氏(本部)、田端伸行氏(横浜ゴム)、曽山隆一氏(住友ゴム)、中島崇裕氏(ブリヂストン)、大林聡氏(バンドー化学)、佐藤宜弘氏(住友理工)、沖村龍洋氏(西川ゴム)、会計監査に義則徹也氏(日本ジャイアントタイヤ)、坪井潤一氏(丸五ゴム工業)が選出承認された。
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