自動車用ゴム部品メーカー5社の4~6月期の自動車部品事業の売上高は、国内自動車生産台数は新型車効果が一巡したことなどにより横ばいだったが、軽自動車の需要が回復傾向にあることに加え、米国・中国・欧州が堅調に推移していることなどから、全社が増収となった。
セグメント利益については、増販効果で4社が増益になったものの、原材料価格の高騰などの増加などで1社が減益となっている。
◆豊田合成
豊田合成は新型車を中心とした販売増により、売上高は2055億円で同9・3%増となった。
一方、利益については、製品構成・価格改訂等の影響や各種費用の増加等はあったものの、日本での新型車を中心とした増販効果や合理化努力等により、営業利益は103億5400万円で同17・7%増となった。
◆NOK
NOKの自動車用を含むシール事業の売上高は864億6400万円で同7・5%増、営業利益は増収により、92億2500万円で同0・9%増となった。
自動車向けについては国内での需要は一巡するものの、中国、東南アジアでの需要が安定的に推移した事により、販売は増加した。
◆住友理工
住友理工の自動車用品の売上高は999億円で同7・0%増。セグメント利益は23億円で同18・5%増となった。
◆西川ゴム
西川ゴム工業は、売上高は238億1200万円で同7・8%増となり、営業利益は19億900万円で同2・7%減となった。
◆フコク
自動車部品が主体のフコクの売上高は194億3200万円で前年同期比5・2%増、営業利益は8億5400万円で同0・5%増となった。
主要顧客先である自動車産業では、各エリアの販売動向に浮き沈みが見られる中、グローバル全体では引き続き生産を伸張させている。また、国内外の建機市場についても概ね堅調を維持している。こうした状況で、同社グループの受注状況は底堅く推移したことから増収増益となった。