東レ・ダウコーニングは9月12日、米のザ・ダウ・ケミカル・カンパニー(ダウ)が、シロキサンの能増などを盛り込んだ投資計画を明らかにしたと発表した。
計画の柱は3点で、①今後3年にわたりシロキサンの段階的増産と生産効率向上に向けた一連のプロジェクトを実施する、②米ケンタッキー州にヒドロキシル官能シロキサンポリマー製造工場を新設する、③高付加価値パフォーマンスシリコーン製品の生産能力増強に向け中国・江蘇州の工場内にスペシャリティレジン工場を新設するなどの拡張プロジェクトを予定する、としている。
これらにより、ダウの世界各地のシロキサン製造工場での能増と生産性向上を目指すほか、米国におけるポリマー生産能力を65%増加させ、ホーム・パーソナルケア、粘着剤、消泡剤、光学成形用シリコーンなどの高付加価値シリコーン製品向けのレジン中間体の生産増強を図る。
今回の投資計画によりダウでは、建築・土木、ホーム・パーソナルケア、電気・産業、消費財、アセンブリなどの成長市場において、高まる顧客からの需要ニーズに柔軟に応え、イノベーションを一層加速することにしている。
ダウのジム・フィッタリングCEOは「世界中で高まるシリコーン需要に対応し、より迅速に顧客のニーズに対応することとイノベーションを実現し、世界最大規模のシリコーンメーカーとしての強固な地位を市場で確立する」と述べている。