ホース特集 十川ゴム 要素開発技術推進に力 サンクイックホースで追加

2018年10月12日

ゴムタイムス社

 十川ゴム(大阪市西区、十川利男社長)のゴム・樹脂ホースは、自動車や油圧機器、土木・建機、船舶・車両、食品など幅広い産業で活躍している。

 ホース類の需要動向は、17年度は建機や食品産業向けのホースが好調だった。建機向けは18年度も好調を維持するとみているが、これら好調分野についても製品構成の移り変わりによって、減少する品目を上回る新規立ち上がり製品を確保する必要がある。同社ではすぐに販売につながる製品開発をするとともに将来を見据えた要素技術開発を進めている。

サンクイックホース

サンクイックホース

 現在、同社が進めている主な開発テーマとしては、土木関係の「サンクイックホース」や高温油用ホース「HKシリーズ」のラインアップ拡充、燃料電池業界・EV業界向け製品の開発などが挙げられる。

 サンクイックホースでは、大都市部での掘削工事での使用を見据え、耐摩耗用シリーズとして75A(4MPa)をラインアップに追加した。大都市部の掘削工事では、大深度化と工期短縮を目的に、コンパクトな曲げ性能、配管の大口径化、吐出圧力の上昇が求められているが、これら要求に応えた製品となっている。また、75Aは

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