ユーシー産業(大阪市中央区、永吉昭二社長)の18年1~6月業績は前年同期比2%増収だった。その理由について、永吉社長は「昨年同時期まであったユーザー向けの商材が終了したためで、上期はほぼ予算通りの結果となった」と語る。
また、下期はスタートの7月が猛暑によりルームエアコン向け商材の出荷量が大きく増え、7月は前年同月比15%の増収だった。7月単月で過去最高の伸びを達成し、1~7月は同4%増収と予算を若干上回ることができた。残りの下期についても「目の前に大きなマイナス要因はない」(永吉社長)と捉え、今期は前期比4%増を見込んでいる。
一方、原材料を始め、輸送費、梱包材、人件費などを含め全方位でコストが上昇し、利益は厳しい状況にある。このため、同社も製品価格の見直しを迫られており、自社ブランドはオフピークの9月以降、値上げ交渉を行う方針だ。また、OEMやユーザー向けの商材に関しても今後交渉していくが、値上げが難しい商材もある。そこで、他メーカーと競合する商材は、合理化案やコスト削減や機能向上につながるVA提案を行い、コストアップ分を吸収し、円滑な取引が継続できるような環境にしていく。
さらに、輸送費や梱包材の