横浜ゴムは9月28日、乗用車用スタッドレスタイヤ「アイスガード6」のランフラットモデルとして「アイスガード6Z・P・S」を10月1日から発売すると発表した。
発売サイズは275/40RF20・102Q、245/45RF20・99Q、245/50RF19・105Q・XL、225/60RF18・104Q・XLの全4サイズ。サイドウォールにはランフラット構造タイヤであることを示す「Z・P・S」マークが打刻されている。価格はオープンプライス。
「アイスガード6Z・P・S」は昨年9月に発売したヨコハマ・スタッドレスタイヤの最高傑作「アイスガード6」をベースに開発したランフラット・スタッドレスタイヤ。同社のグローバル・フラッグシップタイヤ「アドバン・スポーツV105」のランフラットサイズにも搭載されている「Z・P・Sビードフィラー」を採用した。「Z・P・Sビードフィラー」はビードフィラー小型化と2ndフィラーの組み合わせにより、ランフラット耐久に寄与する。さらに専用のプロファイル、構造を開発することで氷上性能、ウェット性能をはじめとする「アイスガード6」の優れた性能と空気が抜けた状態(ゼロプレッシャー)での耐久性を高次元でバランスさせた。
ランフラットタイヤはパンクなどで空気が抜けた状態でも一定速度で一定距離を走行できるタイヤ。パンク時の走行安全性の向上、スペアタイヤ不要による車両の軽量化や省資源化のほか、車両ユーティリティー向上などのメリットがある。同社は独自開発のサイド補強型ランフラットタイヤ「Z・P・S」シリーズを展開しており、スタッドレスタイヤでは今回の「アイスガード6Z・P・S」に加え「アイスガード・トリプルZ・P・S」を販売しているほか、グローバル・フラッグシップタイヤ「アドバン・スポーツV105」のランフラットサイズやV103系パターンを採用した「アドバン・スポーツZ・P・S」を展開している。
なお、横浜ゴムのランフラット・テクノロジーを採用したタイヤは世界有数のプレミアムカーにも新車装着されており、BMW社の新型「X3」および新型「X4」には「アドバン・スポーツV105の245/50R19・105W★RSC」、ダイムラー社の「メルセデス・ベンツGLAクラス」には「Cドライブ2の235/50R18・97V・MOE」を納入している。