各種省力機械、専用機械の設計製作を手掛ける武藤設計(名古屋市中川区、武藤弘已社長)は、今年から中部ゴム商組の賛助会員となり、ゴム・樹脂企業の開拓に意欲を見せる。事業内容やベルト業界向けの注力製品「正宗」、今後の経営方針などを営業技術担当の武藤貴洋氏に尋ねた。
◆事業内容は
私の父である社長が1978年に会社を興してから30年間、自動車部品工場などで使われる専用の機械などの受託設計を展開してきた。ただ、リーマンショックの影響で当社の経営も厳しくなったため、設計から製作まで請け負う設計製作に舵を切った。
設計製作では、設計は当社が行い、製作は外部企業に委託する「ファブレス」形式をとっている。製作を委託する企業はホームページや展示会で探すケースが多い。現在は地元愛知県を始め、他県など5~6社で製作を行い、東京大学や滋賀大学、パナソニックや日新製鋼など大手企業の研究機関などに納入され活躍している。
◆設計製作の状況は
現在の事業比率は受託設計と設計製作が半々だ。リーマンショック後の10年で、設計製作が伸びたのは、大学や大手企業で使っている実績による部分が大きい。試験機やサーボプレス機などさまざまな機械を設計製作してきたが、どれも問題なく使用していただいている。そうした信頼の積み重ねが今につながっている。
◆ベルト業界に着目した理由
展示会で知り合ったベル
全文:約1207文字