JSRはタイヤ及び自動車部品向けエラストマー製品の需要拡大が予想されるインドに現地法人「JSR Elastomer India Private Limited」を設立し、合成ゴム等エラストマー製品の営業・マーケティング活動を開始した。
インドでは自動車排ガスの環境規制強化を背景に、低燃費タイヤ用溶液重合スチレンブタジエンゴム(SSBR)に代表される高機能製品の需要が拡大している。
同社の中期経営計画「JSR20i9」ではSSBRのグローバル市場でのNo.1獲得を目指し、ヨーロッパのハンガリーに新プラント(6万t)の建設を進めている。2018年度中の稼働を目指しており、四日市工場(年産6万t)、タイ(第2期含み同10万t)の計16万tに、今年度稼働するハンガリー工場(同6万t)を含めると同社のグローバルでの生産能力は年産22万t体制となる。
SSBRの低燃費タイヤ向けは年率6~8%で伸びており、「我々の販売はそれを上回る10%以上の伸びを見せている」(山脇一公上席執