東ソーのポリマー事業部・合成ゴムグループは春先に同社のクロロプレンゴム(CR)「スカイプレン®」の値上げを打ち出し、ユーザーの理解を得て値上げ決着済み。
同社のCRは内外の旺盛な需要に支えられ同社南陽事業所(年産3万4000t)でのフル生産、フル販売が継続している。
CRの世界需要は堅調に推移しており、需給バランスは非常にタイトな状況となっている。同社では水系用途を中心に世界需要が伸長していることから、供給不足は今後もしばらく継続すると見ており、限られた在庫レベルの中、コスト低減・省力化・物流の効率化などあらゆる施策を実施するとともに、国内向けの安定供給を引き続き維持するため、やむを得ず採算是正に踏み切った。
内需は一般産業用部品、接着剤用途で引き続き安定推移しており、輸出も足元、中国、台湾市場では靴底用の特殊接着剤向けが堅調、欧州での建機、マイニング関係の需要も底堅く、インド市場では工業用ゴム製品、2輪、電線、建築向けなどに需要が回復している。
同社では、CRの需