【新社長インタビュー】BASFジャパン 石田博基社長 日本独自発信を加速 日本企業の海外展開に貢献 「主体性」と「変換力」で

2018年10月19日

ゴムタイムス社

 今年2月にBASFジャパンの社長に就任した石田博基氏に、抱負や事業戦略を聞いた。

BASFジャパン・石田社長

BASFジャパン・石田社長

 ―就任に当たって。

 非常に重いものを背負ったと感じた。当社の良い面も悪い面も理解しているつもりで、自分から行動するチャンスを与えられたと考えている。自分自身は、今まで通り筋を通して軸をぶらさず、力を入れ過ぎない方が私らしいと思い、自然体で構えている。

 ―事業の概要は。

 BASFはドイツに本社を置く総合化学メーカーで、日本での事業は来年で70周年を迎える。世界での売上は年間約645億ユーロ(17年実績。為替変動によるが約8~9兆円)で、従業員は世界で約11万5000人、80ヵ国で事業を営む。ナフサを分留し、上流の化学品から、中流、最終製品に近い下流までを一貫して製造するフェアブントと呼ばれる統合生産が強みで、1社で運営することで資源を効率的に活用している。フェアブント拠点は北米、欧州、アジアに各2拠点あり、中国・広東省に7拠点目を建設する計画だ。

 ―日本での注力事業、数値目標について。

 日本の売上は約2100億円で、当社グループ全体の約2%と限定的だが、アジアで中国に次ぐ規模だ。日本のお客様は世

 

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