独ランクセスは10月5日、数千万ユーロ規模を投じドイツのクレフェルト・ユルディンゲン拠点に高性能プラスチック向けのコンパウンディング施設を新設すると発表した。
新プラントでは、2019年後半より主に自動車分野および電気・電子業界向けのエンジニアリングプラスチック「デュレタン」と「ポカン」の製造を開始する。2018年第4四半期に着工予定で、倉庫および貯蔵設備も建設される。
同社はすでに高性能プラスチックの重合およびコンパウンディング工場をクレフェルト・ユルディンゲン拠点で稼働している。また、今年3月には同拠点で特殊コンパウンド用の新製造ラインを稼働した。この投資を通じ同拠点を一層強化していく計画だ。
なお、今回の能力拡大について、経営委員会メンバーのフーバート・フィンク氏は「当社は高性能プラスチックビジネスを成長戦略の主軸に据えている」とした上で、「最先端モビリティ向けの革新的な製品・ソリューションのプロバイダーとしてのポジションの強化を図るのと同時に、当社製品の統合されたバリューチェーンの可能性をより有効活用していく」と述べている。