合成ゴム特集 デンカ CR供給基盤の整備に注力 増産計画を年内に決定 スペシャリティー化を推進

2018年11月09日

ゴムタイムス社

 デンカのCR事業の19年3月期の第1四半期は、DPE社が寒波の影響で減産となり販売数量は減少したものの、海外市場での価格是正により増収となった。「事業継続のために採算を是正し再投資を続ける必要がある」(石塚賢二郎エラストマー部長)ことから、コストダウンや生産性向上に取り組むとともに価格改定の理解も得ながら長期に亘る安定供給に向けた基盤整備に注力している。

 同社は新潟県の青海工場(年産10万t)と米国DPE社のポンチャートレイン工場(5万t推定)の2拠点体制でCR(クロロプレンゴム)を製造。

 CRの需給バランスがタイトな中、国内は顧客の海外進出で需要がやや減少した後、安定需要が続く。

 需要の8割を占める海外は依然好調で、今のところ各用途とも順調に推移している。国別ではインドが需要旺盛で、自動車用ゴム部品や建機用高圧ホース、コンベヤベルト、農機用ベルト向けなどで引き合いが活発だ。中南米では、需要が一時停滞したブラジルが回復基調で、安定した販売量を維持している。

 中国では、2社あるC

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