国産ナフサ価格の高騰やユーティリティーコスト、輸送費の上昇を反映し、合成ゴムや熱可塑性エラストマー、汎用樹脂の値上げが加速している。JSRは10月21日納入分より合成ゴム・エマルジョン製品を値上げするほか、デンカは「デンカクロロプレン」を11月1日分出荷分から値上げ、旭化成はスチレン系熱可塑性エラストマーなどを値上げ、汎用樹脂メーカー各社も価格改定に踏み切る。
JSRは10月1日、合成ゴム・エマルジョン製品を10月21日納入分から値上げすると発表した。
主要製品の値上げ幅は、合成ゴムでは、SBRが15円/kg以上、BRとIRが16円/kg以上、HSRが11円/kg以上、NBRとPN(粉末NBR)が20円/kg以上、EPDMが18円/kg以上、複合材では、NVとNEが20円/kg以上、TPVが18円/kg以上、TPEでは、RBとDNRが16円/kg以上、TRが15円/kg以上、SISが18円/kg以上。また、エマルジョンでは、紙加工用LTXと一般産業用LTXが15円/kg以上となる。
昨年以降の原油・ナフサ高を背景とした原料価格上昇