クレハエラストマーは、東日本大震災後、その復興とそれに関連する需要への安定供給に最優先で対応、ゴム板の価格改定を見送ってきたが、原材料の値上げが一段と激化したことを受けて5月13日、価格改定を決めた。改定時期は、原材料の値上げが出揃う7月末。一律的な価格改定ではなく、原材料のアップ分を個々に設定する。
同社は合成ゴム板を中心に、極薄シートやVBRAN(防音対策部材)など幅広く事業展開、各ユーザー向けの仕様製品が多く、生産方式の改善など企業努力を重ねてきた。原材料の値上げおよび原材料供給不足による切り替えに伴う材料費アップに直面しており、価格転嫁せざるを得ない状況となったことから値上げが必要と判断した。
2011年05月16日