豊田合成は10月30日、世界最大市場である中国における自動車部品事業を強化するため、統括会社である豊田合成中国を通じて湖北諾克橡塑密封科技有限公司(湖北ロック社)に出資すると発表した。
湖北ロック社は、中国の三大国有自動車メーカーの1社である東風汽車集団有限公司を中心に日系・外資メーカーとの合弁メーカーである東風本田汽車有限公司や神龍汽車有限公司などへウェザストリップ製品を提供する独立系のサプライヤーで、豊田合成中国は今年12月に湖北ロック社の親会社である湖北正奥汽車附件集団有限公司から株式の60%を約8億円で購入する予定にしている。
同社グループは、ゴム・樹脂部品のグローバルサプライヤーとして培った設計・生産の技術や知見と、湖北ロック社が華中地域でカーメーカーとの長年のビジネスで築いた取引実績や販路を融合することで、華中地域の事業基盤を迅速に拡大することを目指し、出資を決定した。
これにより、同社グループの中国におけるウェザストリップ製品の生産拠点は、華北のTG星光、華南の佛山TGRと福裕と合わせ4拠点体制となる。
同社は、今後も重点市場と位置づける中国での開発・生産体制をさらに強化することにしている。