デンカは11月7日、東京・日本橋の本社で決算説明会を開催し、山本学社長が2019年3月期第2四半期連結決算の説明を行った。
売上高は1983億4800万円で前年同期比5・6%増、営業利益は146億円で同2・0%増、経常利益は149億6800万円で同3・1%減、四半期純利益は113億9000万円で同7・2%減となった。
山本社長は「異常気象や自然災害が相次ぐというマイナス要因があったが、それらをカバーすることができ、営業利益は期初に予想した140億円を上回った。売上高は上期として過去最高となった」と総括した。
売上高では、電子・先端製品を中心とする販売数量の増加と、クロロプレンゴムやスチレン系製品の価格改定がスムーズに進んだことが寄与した。
営業利益では、スチレンモノマープラントの定修や米国子会社の寒波による減産、青海工場の渇水による水力発電量の減少など約30億円のマイナス要因があったものの、数量増によるプラスに加え、交易条件改善が寄与し、増益となった。
セグメント別では、エラストマー・機能樹脂部門と電子・先端プロダクツ部門が増収増益となり、「この2部門の好調が、他の3部門の減益をカバーし、3億円の増益となった」(山本社長)。
エラストマー・機能樹脂部門の売上高は890億4500万円で同8・9%増となった。クロロプレンゴムは、米国の子会社デンカパフォーマンスエラストマーが寒波の影響により減産となるなど販売数量は減少したが、販売価格の改定により増収。また、ABS樹脂や