宇部興産は11月7日、同社グループにおける機械事業の中核会社である宇部興産機械(UMC)が米国子会社のウベ・マシーナリー(UMI)で行っていた射出成形機組立工場の拡張工事が完了し、10月25日にオープンセレモニーを開催したと発表した。
UMIでは、2017年1月のUMCとU―MHIプラテックとの射出成形機部門の事業統合を機に、グローバルな市場ニーズに対応した製品ラインアップのもと、北米市場での拡販を図っており、米系ローカルの顧客を中心に需要が高い省スペースタイプの大型サーボ油圧2プラテン機の旺盛なニーズに応えるため、今年4月から組立工場の拡張工事を行っていた。工事完了で大型射出成形機の供給能力が倍増した。
また、工場拡張に併せて、型締力3000t以上の超大型射出成形機を組み立てるための大型クレーン、重量物搬送用の構内台車、最新鋭の粉体塗装設備を追加で導入し、効率的でより高い品質に寄与する生産体制を実現した。射出成形機の組立だけでなく、制御装置や油圧部品など設備の老朽化した機器を最新の機器に刷新するリビルド事業のさらなる取り込みも図ることにしている。