不二ラテックスの4~9月期 医療機器好調で増収増益 

2018年11月08日

ゴムタイムス社

 不二ラテックスの2019年3月期第2四半期連結決算は、売上高が41億2400万円と前年同期比4・9%増、営業利益は3億2600万円で同2・9%増、経常利益は3億1300万円で同19・8%増、四半期純利益は2億2700万円で同22・9%増となった。

 医療機器事業では、主力のコンドームは、国内市場では継続的に大型小売店・ドラッグストア・コンビニエンスストアを中心とした販路開拓に注力。加えて、商品の認知度向上を図るべくWeb広告や販促企画を展開し、同時にネット販売の強化を継続的に推進した。また、高品質を訴求した提案を継続し海外オファーは安定的に推移した。

 国内では消費の減少傾向、価格の二極化、新素材製品のシェア上昇により厳しい状況が続くものの、新素材コンドームSKYNの定番化、ネット販売や海外受注の増加等により売上は拡大した。この結果、売上高は、13億4800万円と前年同期比21・2%増となった。セグメント利益は、設備更新や改造を中心に生産体制再構築に継続的に取り組み、原価低減や増収効果もあり改善が見られ、不良化在庫の処分等もあったが、4400万円の利益となった。

 精密機器事業では主力のショックアブソーバ及びロータリーダンパーは堅調に推移。国内市場では主要な市場として位置付けて開拓、深耕を続けている住宅設備関連、家電、複合機等の各分野では堅調な受注が続いた。一方、半導体製造設備等の一般産業用生産設備、工作機械、自動車関連は低調に推移。海外市場では継続的な生産調整や在庫調整の影響も一巡し、受注は回復傾向となった。また、僅かながらの減収や一部設備の稼働率低下、労務費並びに減価償却費の増加等が利益の圧迫要因となった結果、売上高は、24億5700万円と同1・5%減となった。 セグメント利益は、4億8700万円、同6・7%減となった。

 SP事業では、主力のゴム風船が主体となる販促用品市場は景気が回復基調にある中、安定的受注を維持した。一方、自然災害や猛暑の影響も大きく、広告販促活動やイベントは開催延期や減少となり販売計画を下回った。この結果、売上高は、2億5200万円、同2・5%減となった。セグメント利益は、1200万円、同5・9%減となった。

 通期の連結業績予想は、直近の発表から修正はなく、売上高が81億円で前期比2・2%増、営業利益は7億3000万円で同12・7%増、経常利益は6億6000万円で17%増、当期純利益は4億6000万円で同400・9%増を見込んでいる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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