櫻護謨の18年3月期第2四半期連結決算は、売上高は38億6500万円で前年同期比4・0%減、営業利益は1億6900万円で同6・0%増、経常利益は1億5400万円で同14・1%減、四半期純利益は8500万円で同32・1%減となった。付加価値の高い製品の販売増加による売上総利益率の改善などにより、減収となったものの、営業利益は増益となった。経常利益は保険返戻金(営業外収益)や社債発行費(営業外費用)の影響などにより減益となった。
セグメント別では、消防・防災事業では、災害対策用の大口径ホースの販売は増加したものの、前年同期のようなテロ対策資機材の大口案件が無かったことの反動減により、売上高13億6200万円、前年同期比3・9%減、セグメント損失(営業損)は6900万円(前年同期は9600万円のセグメント損失)となった。
航空・宇宙、工業用品事業では、航空・宇宙部門で航空金具の一部で前年同期のような一括納入案件が無かったことの反動減はあるものの、シール材等の航空機向けゴム製品並びに宇宙ロケット用部品の販売が売上高に寄与した。工業用品部門では、絶縁接続管や子会社における塗装工事の受注が減少した結果、航空・宇宙、工業用品事業の売上高は22億6200万円、同4・4%減、セグメント利益は3億7600万円、同4・4%増となった。
通期の連結業績予想については数値から変更はなく、売上高は102億円で同1・9%減、営業利益が7億4000円で同7・9%減、経常利益が6億9000万円で同14・6%減、当期純利益は4億5000万円で同20・7%減を見込んでいる。
2018年11月08日