豊田合成は11月9日、新技術や新製品の実用化に向けたオープンイノベーションを加速させるため、スタートアップ企業などに機動的に投資する専門部署「ベンチャー投資企画室」を2019年1月に新設すると発表した。
同社は事業環境の大きな変化に柔軟かつ迅速に対応するため、2018年5月に中長期経営計画の柱の1つに「イノベーション・新モビリティへの挑戦」を掲げ、ロボットなどに用いる次世代の人工筋肉「e―Rubber」や、自動運転車において人とクルマの橋渡しとなるHMI機能を付加した「モジュール製品」などの開発を進めている。ベンチャー投資企画室は、その実用化に向けて同社のコア技術とのシナジーが期待できるスタートアップ企業への投資を速やかに行うことにしている。
新組織は、運用規模が30億円、運用期間は2019年1月から2年間の予定で、投資対象は①ロボティクス、②半導体、③次世代自動車部品、④素材の4分野に関連した経営資源・技術力などを持つスタートアップ企業と、ベンチャーキャピタル。